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シンワ税理士法人のスタッフが
綴るブログ
日々の業務で起こる出来事や、
感じたことなどをお届けしています。

“生命保険会社があぶない?”

A: 「最近、新聞で生命保険会社の予定利率を下げるとか、どうとか載っているけど、何のことなんでしょうか?」
B: 「契約したときに約束した利率の変更を認めるかどうかを言っているんだよ。」
A: 「僕の保険証書には予定利率なんて書いてないから、どうもぴんときません。認めるとどうなるのですか?」
B: 「解約した場合や、満期がきた場合に戻ってくるお金が少なくなるんだよ。」
A: 「え~っ?!それは困ります! 約束を破るってことですか?」
B: 「そうなるね。だから下げることができるのは経営難に陥って破綻の恐れがある会社だけなんだよ。今までの生保破綻例をみると、終身保険の保険金では2~3割カット、貯蓄性の高い保険では最大8割もカットされているから、破綻するよりは、事前に利率を下げて経営を続けた方が、結局は被害が少ないって事なんだよ。」
A: 「治らない傷を放っておいて破綻するよりは、手術代をかけてでも治療して、元気になってもらう方がいいって事ですね?」
B: 「そう! そして、その手術代は契約者が負担するって事になるね。」
A: 「でも予定利率を下げた場合、戻ってくるお金はどのくらい少なくなるのかなぁ。」
B: 「利率3%まで下げるのが限度といっているね。だから、いつ契約したかによってだいぶ違うと思うよ。ここ数年は3%より低いけど、10年以上前だと、6%ぐらいはあったからねぇ。」
A: 「じゃあ、僕の保険は最近はいったものだから大丈夫ですね。」
B: 「でも、その保険会社に解約がたくさん出てきたら、つぶれるかもしれないから、大丈夫じゃないかもしれないよ。」
A: 「そうですね。じゃあ、今、解約していくら戻ってくるかを調べて、どっちが得かを考えなくちゃっ。先輩、ありがとうございます。」
B: 「今の国会で決まったら、7月にも新制度がスタートしそうだから、早くしないとね。」