約2年前、雇用保険法の改正がありました。この改正では年齢制限が撤廃され、65歳以上で入社した社員も雇用保険に加入できるようになりました。それと共に、64歳以上の社員に対する雇用保険料免除も、この改正で廃止となりました。
「あれっ?　でも私の給料からは、前と変わらず、雇用保険料は天引きされていないけど・・・」と思われる64歳以上の社員の方。
実は、この保険料の免除廃止は、今は暫定措置期間となっていて、実際は令和2年4月1日から始まる予定となっているからです。
該当する社員の方がいらっしゃる会社は、来年４月以降で天引きが始まるため、給与計算では注意が必要です。また、これに伴い、労働保険料の申告時には、事業主負担分も免除が無くなります。

現在、少子高齢化問題に悩まされている日本。働き手が少なくなり、ベテラン社員に頼らざるを得ない状況にもなっています。
現行では、定年延長や再雇用などで希望者全員を65歳まで雇用するよう企業は義務付けられていますが、努力義務として、これを70歳までにしようとする動きが出てきているとの新聞記事もありました。

ベテランの方には、今まで培ってきた豊富な経験や、知識、スキルがあります。これらの力を会社でさらに活かしていく・・・、ベテランの皆さんの活躍の場はまだまだこれから、と言えるかもしれません。