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シンワ税理士法人のスタッフが
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ユネスコ登録で税収アップ?!

 日本酒や焼酎などの日本の「伝統的酒造り」が、ユネスコの無形文化遺産に登録される見通しになりました。
 ユネスコといえば世界遺産が有名ですが、これは遺跡や自然などが対象であり、伝統工芸などは無形文化遺産と呼ばれています。
 遺産として登録されるためには、各国がユネスコに対して登録の提案をする必要があります。わが国では、その提案を文化庁が主体となって、環境省や林野庁などと協力して行っていますが、今回の「伝統的酒造り」の登録の提案は国税庁が協力しているようです。
 実は、国税庁はお酒と深い関係があり、酒類の生産に対する酒税はもちろんのこと、酒類製造免許の付与や、酒類業界への情報提供、酒造メーカーへの技術指導なども行っています。
 はたして無形文化遺産への登録によって日本酒の生産量が増え、酒税の税収はアップするのでしょうか。
 ちなみに、国税庁発表の資料(令和6年度当初予算)によると税収69.6兆円のうち酒税は1.2兆円で税収全体の1.7%だそうです。
 なお、遺産登録の最終決定は12月初旬になるようです。