税理士Aと社長Bさんの会話

Ａ： 「今年の桜は長かったので、お花見が長く楽しめましたね～。」

Ｂ： 「はぁ～。」

Ａ： 「社長、そんな大きなため息をつかれて、どうされたんですか？」

Ｂ： 「いや、この前亡くなった母の相続も終わって、とりあえず一段落なんだけど、
母の住んでいた家と土地の使い道がまったく無くて、空き家になってしまっているんだよ・・・。」

Ａ： 「それでしたら、維持費もかかりますし、売却を検討されてみてはいかがですか？」

Ｂ： 「それも考えたんだが、売却したら税金がかかるじゃないか・・。」

Ａ： 「今年の4月から相続した空き家を売却した場合、売却益から3,000万円控除することができるようになりました。
家だけでなく、その土地も対象となりますよ。」

Ｂ： 「本当かい！？それなら空き家も有効利用してもらえるし、毎年払っている固定資産税も、
もう払わなくて済むな！じゃあさっそく売却しよう！」

Ａ： 「あれ？毎年固定資産税を払っているのでしたら、もともと社長名義の家ですよね？」

Ｂ： 「あっ・・・！」

Ａ： 「でしたら、相続財産ではないので、対象になりませんよ！」

Ｂ： 「・・・。」