食品会社の社長Ａさんと税理士Ｂの会話
Ａ： 「食品業界では期限切れが大問題になっていますよ。」

Ｂ： 「そうですね。
　　ところで、法人税でも期限切れになるものがあるんですよ。」

Ａ： 「といいますと？」

Ｂ： 「それは繰越欠損金です。
　　前期以前に発生した赤字を繰越欠損金というのですが、これを当期の利益から差し引くことができます。
　　差し引いた残額が法人税の対象となるわけです。」

Ａ： 「つまり、繰越欠損金を差し引くことで当期の法人税が減るわけですね。」　

Ｂ： 「その通りです。ただし、その繰越欠損金が使える期間に期限があるのです。」

Ａ： 「その期限とは？」

Ｂ： 「９年間です。」

Ａ： 「なるほど。食品も繰越欠損金も期限切れは使えないということですね。」