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シンワ税理士法人のスタッフが
綴るブログ
日々の業務で起こる出来事や、
感じたことなどをお届けしています。

土地の価格

A: 「Bさん、僕そろそろマイホームでも建てようと思って土地を探しているんだけど、候補地の物件の価格が高いのか安いのかイマイチわからないんだよね。」
B: 「土地の価格って、頻繁に売り買いをしないからわかりにくいですよね。でも、ひとつの目安として“公示地価”というものがありますよ。」
A: 「“公示地価”ってよく新聞なんかで発表されてるアレ?」
B: 「そうです。公示地価とは、国土交通省から、客観的な土地の取引価格を判断する目安として毎年発表されるものなんです。」
A: 「へえー。じゃ帰ったら早速新聞を見てみよう。あ、そうそう、それから土地を買うと毎年固定資産税がかかるよね。その税額もその価格から計算しているの?」
B: 「厳密には、“固定資産税評価額”という、各市町村から発表される価格を基に計算されています。でもその評価額は公示地価などを参考にして決定しています。」
A: 「ふうん。そっか。じゃ僕が買ったあの土地を家族が相続するときなんかも、その“固定資産税評価額”を使って評価するんだね。」
B: 「いえいえ、相続税を計算する際の土地の価格は、国税庁から発表される、路線価というものを使って計算するんですよ。」
A: 「え~っ。土地の価格って一口に言ってもいろいろあるんだなあ。ややこしいなあ。」
B: 「目安を示すためであるとか、税金をかけるためであるとか目的によって若干の違いが出てしまうのですよね。最近は固定資産税評価額は地価公示価格の概ね7割、路線価は地価公示価格の概ね8割と考えていいようです。・・・ところでAさん、土地はもう購入されたのですね?」
A: 「あっ、しまった。実はもう買ってしまったんだよ。買う前にBさんにいろいろ聞けばよかった・・・」