会計事務所の所員Aさんと所員Bさんの会話

Ａ： 「ついにイチローが日米通算でメジャーリーグの安打記録を塗り替えたね！」

Ｂ： 「いや～僕も興奮したよ。」

Ａ： 「その時のインタビューでイチローはこう言ったんだ。
“僕は子供のころから人に笑われてきたことを常に達成してきたという自負がある。僕の中にある人に笑われてきたという悔しい歴史をこれからも達成していきたい”と。そして“少なくとも50歳までは現役を続けるよ”とも。」

Ｂ： 「心に沁みるね…。」

Ａ： 「だろ？　で、そこでうちの親父なんだけどさ…。」

Ｂ： 「何だよ突然。君の親父さん、たしか会計事務所を経営しておられるんだよね。
そして、いずれは君が継ぐって話じゃなかった？」

Ａ： 「そうなんだ、小さい事務所だけどね。イチローじゃないけど、うちの親父もまだまだヤル気満々だよ。
親父が加入している小規模企業共済の制度の改正で配偶者や子に全事業を譲渡するとこれまでより多くの共済金が受け取れるようになったっんで、これをきっかけに引退を勧めてみたんだけど、聞く耳もたないよ。」

Ｂ： 「いいことじゃないか。」

Ａ： 「そうだけど、“俺もこれから人に笑われる歴史を作って、それをバネに、さらに長生きして頑張るぞ”って。なんだか意味をはき違えてるんだよね～。」

Ｂ： 「うーん。ソフトバンクの孫社長もあと5～10年は引退しないって言ってたし、世代交代はまだまだ先だね。」

Ａ： 「・・・・・・」