ブログ

シンワ税理士法人のスタッフが
綴るブログ
日々の業務で起こる出来事や、
感じたことなどをお届けしています。

コスト高なのになぜ好調?

先月、ユニクロの2022年8月期の業績が発表されました。
売上高は国内外を合わせて約1兆9,289億円、営業利益は前年比約20%増の2,823億円と増収増益となりました。
 原材料や物流コストの高騰の影響があるなか、どのようにして増収となったのか?気になったので調べてみました。

 最初に、アパレル業界のユニクロの立ち位置を確認しますと、スペインのインディテックス(ZARA)やスウェーデンのH&Mに次ぐ売上世界第3位を誇っています。
1984年、広島にユニクロの第1号店を出店してから、わずか38年間で国内外に2,394店を出店するまでに急成長を遂げています。

 同社では、企画から製造、流通、販売までを行うSPAというビジネスモデルを採用しています。中間マージンが発生しないため、コストを抑えることが可能です。
また、商社を通さずに原材料を仕入れることも多いため、昨今の原材料の高騰を受けても、影響が最小限に抑えられたと言えるのではないでしょうか。

 いい品質の商品が安く手に入るため、私自身もよく利用しています。生地が薄かったり、縫製が雑であるといった印象を持ったことはありません。
また、シンプルなデザインが多いため、普段着だけではなく仕事着としても使え、飽きがこないのも理由の一つではあります。「〇〇が欲しいな」と思った時に、とりあえずユニクロであれば揃うだろうと消費者に認知されているのも強みでしょう。
 
同社は2023年8月期の売上予想を2兆6,500億円としています。業界1位を取る日もそう遠くはないかもしれませんね。今後の動向も気になるところです。